株式会社EES

逆浸透膜について

逆浸透膜(Reverse Osmosis)は頭文字をとってRO膜といいます。世界最高水準のろ過膜技術で、イオンや塩類など水分子以外の不純物は透過しない性質を持つ膜のことです。逆浸透膜に圧力をかけ、ウイルスよりはるかに小さい0.0001ミクロンの細孔に水分子だけを通過させ、不純物は浄水器の外へ廃棄水として排出します。
ダイオキシン、トリハロメタン、アスベスト、環境ホルモン、鉛、水銀、砒素、農薬などの発がん物質や放射性物質(ヨウ素、セシウム)等の有害物質を90~99%除去することが可能です。

逆浸透膜の仕組み

浸透膜で仕切られた水溶液は、同一の濃度になろうとする特性(浸透現象)をもってるので、浸透膜を通して真水から食塩水に水分子が移動します。
逆に濃度の高い食塩水に浸透圧の差を超える圧力を加えると食塩水側から水分子だけが浸透膜を通して濃度の低い真水側へ移動します。 これを「逆浸透現象」といいます。 ナメクジに塩を掛けると、皮膚が半透膜でできているため、体液が外側に移動してしなびてしまうのも浸透現象です。
逆浸透膜の説明逆浸透膜の説明

左の図の左側が通常の作用です。 右側は濃度の高い側の食塩水に圧力を掛け濃度の低い真水側に食塩水の中から真水だけをろ過しています。

RO膜の仕組み

ほとんどの細菌類、有機物、無機物に加え、水中に溶け込んだイオンも取り去ります。 水に溶け込んだセシウム等の放射性物質まで除去できるので、東日本大震災の時は重宝がられました。 家庭用RO浄水器システムでは活性炭フィルター等との組合せになっています。スーパーでよく見かける飲料水の無料サービスは多くがRO膜でろ過された水です。